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1989話

「痛い!死ぬほど痛いっ!」

だが楚飛がそう言い終わるや否や、彼の肩から露出していた骨の欠片がポロリと落ちた。夏琳が目を凝らすと、彼の肩には何の傷跡もなく、服に穴が開いている以外は傷口どころか血の跡さえ全く見当たらなかった。彼女は一瞬にして困惑の表情を浮かべた。

「これは...いったいどういうこと?」

「だから言ったでしょ、あなたは宝物を見つけたのよ!」オーリリアンはため息をついた。「夏琳、あなたの守護者は伝説の魔法免疫体質の持ち主よ。どんな魔法も彼には全く効かないの。だから彼自身に魔力がないのも当然なのよ!」

「ま...魔法免疫??」

「そうよ、夏琳!あなたの守護者がいる限り、どんな...