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1983話

特に死霊術を修めている関係で、ほぼコーウィン家の各世代は一人っ子であった。それなのに今代のシャーリンは女子の身。つまりこれは、彼女の将来の夫がコーウィン家に婿入りしなければならないことを意味していた。しかし、強者が尊ばれるこの世界において、コーウィン家ほどの名門が自分の娘婿を無名のままにしておくはずがない。だから基本的に言えることは、シャーリンの心を射止められれば、待っているのは出世街道であり、未来の強者の座であり、果てしない栄光と権力なのだ!!

おまけにシャーリンは国をも傾ける美貌の持ち主。アーディンでシャーリンの求婚者が何人いるかと尋ねれば、一人一人の唾だけでもあなたを何度も溺れさせるの...