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1910話

実際、楚飞(チュウフェイ)は金丹を凝結させていた時期にも、少なからず道を踏み外すような行為をしていた。そうでなければ、今の彼はこのようではなかっただろう。幸いにも彼自身が炼妖壶(れんようこ)という神器であったため、心の魔に悩まされることがなく、巨大な力を得た後も本性を失わずに済んだのだ……かつてその道を歩み、さらに青城剣派の蔵書から修真の知識を得たからこそ、楚飞はその危険性を理解し、自分がいかに幸運だったかを知っている。だからこそ、段蔺(ドゥアンリン)が突破して関を出たという知らせを聞いた時、楚飞は真っ先に彼女の側に駆けつけようとした。これからの期間は段蔺にとって最も困難な時期となるからだ。彼...