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1591話

こんな人が本当にいるなんて……

だからこそ、人間の本性を疑う必要はないのだ。鄭凡が当初まったく不可能だと思っていたことが、最終的には自然な成り行きとなった。つまり、国家が一人の人間に妥協したのだ。三日後、再び楚飛の前に座った鄭凡は感慨深げな表情を浮かべていた。「国はほぼあなたの提案に同意しました。ただ、いくつか小さな要求があります」

「聞かせてくれ」

「まず一つ目は、あなたとあなたの母親、それにあなたの女性たち全員が龍組織に加入すること……安心してください、彼女たちは名簿上の所属だけで、誰も彼女たちに何かをさせることはありません。絶対に！国はあなたのために独立した部門を設立し、名目上は国家...