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1520話

特筆すべきは、この時期の青城山はまだ五年後ほどの重要視を受けていなかったことだ。崑崙仙境がまだ崩落していなかったため、海外の勢力が洞天福地に注目することもなく、国家も地龙組を派遣して守護する必要がなかった。また楚飛も初めて訪れた時の彼ではなく、すでに第五洞天の正しい出入り方を知っていたため、間もなく青城剣派の広場に立ち、微動だにしない巨大な石剣を見つめながら、静かに微笑んだ。

「青児、迎えに来たぞ!」

段蔺が楚飛に再び呼び出された時、彼女は気づかぬうちに武漢に戻っていることに気がついた。さっきまで崑崙山の白い雪と霧の中にいたはずなのに、今や俗世に戻っている現実に、一瞬戸惑いを覚えた……

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