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1300話

「でも楚飞は彼女の体をじろじろ見続けることはなく、にやりと笑って顔を向けた。「俺と瞿颖はすっかり裸になったけど、お前はまだ何を待ってるんだ……」

「わたし……」しかしこの瞬間、潘欣はためらいを見せた。彼女は楚飞と親密になることに何の躊躇もなく、今夜こそ二十五年間守ってきた処女を彼に捧げるつもりだった。だがそれはあくまで自分自身のことであり、瞿颖とは無関係だった。

確かに彼女は先ほど三人で一緒に寝ると宣言したものの、潘欣は決して瞿颖が今夜楚飞に身を任せるとは思っていなかった。彼女の本意は、ただ瞿颖と楚飞の関係を少し近づけたいだけだった。潘欣は心の中で瞿颖と離れたくなかった。結局、人間は感情の...