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1152話

「クンルンの鏡!」

伝説によれば、クンルン九天の上にあるクンルン天宮には、一枚の神鏡があるという。この鏡は本来、西王母の所有物であり、その表面には太乙玄紋が刻まれ、天界と人間界を繋ぎ、時間の隙間を切り開く神力を持っていた。しかし、ある西王母の誕生日の蟠桃大会で、神鏡は盗まれ、それ以来行方不明となった……

もちろん、上記はクンルン鏡についての紹介に過ぎず、皆さんは完全に無視してかまわない。実際、クンルン鏡は決して行方不明になどなっておらず、煉妖壺と同じように世間で活発に活動し、常に人間として転生しては方々を巡っていた。ただ、自由に時間を行き来する力を持っているため、よく姿を消すことがあっ...