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96話

「でも、どこに行くのか言ってないよ。どこに行ったのか知りたいんだけど」

「うん」沈知辞は彼の隣に立って餅を切り始めた。林隽は自然な流れで彼の足に抱きついた。そして沈知辞の続く言葉が聞こえた。「ご主人がどこに行ったか知りたがるのも、良いペットの証だね。それで?」

林隽は褒められて少し嬉しくなった。「それで、ご飯を食べに行って、ちょうど食べ終わりそうな頃に主人が帰ってきたんだ」

「出したか?」沈知辞が突然尋ねた。

「え?」林隽は驚いて手を離し、少し戸惑った表情で沈知辞を見上げた。

沈知辞は彼のその様子を見て、口元を少し曲げた。「聞き間違いじゃないよ。起きてから今まで射精したかって聞いてる...