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52話

「そんなに痛かったよ……特に最後の一発は、その後何日も座るたびに痛みを感じたんだ」林隽は何度も首を振った。

沈知辞が彼の臀部と太ももの間に強く打ち込んだ最後の一発は、まさに数日間座り心地が悪くなるような効果を狙ったものだった。

「ご主人様、私は鋭い痛みが怖いんです。以前は分からなくて試してしまったんですが」林隽はベルトを両手で持ち、頭を下げて素直に言った。

「わかった。大きな過ちを犯さなければ、そういうものでは叩かないよ」

実際、他のもので叩かれても大して楽なわけじゃないけど、と林隽は思ったが、口には出さなかった。

沈知辞はベルトを指さして言った。「頭の上に持ち上げて渡して。私の目を...