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49話

そして今、彼は膝が痛み始めていた。今回は前より長く跪いていたし、しかもとても硬い床の上だった。彼は手を伸ばして自分の足をさすりながら、自分の運命の不幸を感じていた。

すると背中に何かが投げつけられた。林隽が振り返ると、それはソファのクッションで、沈知辞が彼の後ろに立っていた。「これの上に跪きなさい」

沈知辞の口調はとても平静で、彼はその態度が怒っているのかそうでないのか判断できなかった。

林隽にはこれが何を意味するのか分からなかった。この無視されるような感覚に耐えられず、このクッションを敷いたところで、いつ自分に再び話しかけてくれるか分からない。

林隽はしばらく躊躇った後、思い切って振...