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357話

その声は薄い絹を通したようで、はっきりとは聞こえないが、どこか切なく、人の心を揺さぶるような響きがあった。沈知辞はその絹を引き裂いて彼の声をはっきりと聞きたいと思い、さらに強く一度鞭を打った。

手の下にある腰がぴんと伸び、耐えきれずに少し持ち上がったが、またすぐに力なく元の位置に落ちた。しかし、彼の口からは何の声も漏れなかった。

沈知辞は興味が湧き、強くしたり弱くしたりと交互に打ち続け、赤い薄片を打ち落としながら、さらに艶やかな赤色を重ねていった。

この打ち方は明らかに耐えるのが難しく、林隽は歯を食いしばって声を出すまいとしていた。テーブルを支える手が微かに震え、心の中ではどこか興奮を覚...