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356話

彼は理由もなく胸騒ぎを覚え、慌てて頭を下げたまま、上げる勇気が出なかった。

しばらくして、林隽は沈知辞が近づいてくるのを感じた。沈知辞は手で彼の尻をつついた。「柔らかい燭台の方がいいんだ。お前が作ったやつらは硬すぎる」

林隽はまだ黙ったままだったが、その大きな手が彼の尻の下半分を撫で、二度揉んでから、さらに下へと滑らせていくのを感じた。

全身がしびれるような感覚に襲われたが、必死に我慢して動かないでいると、沈知辞は彼の膝の辺りまで手を下ろしてから止め、言った。「ろうそくの雫が一滴、落ちそうだ」

林隽はびくっとして、沈知辞に取ってほしいと頼もうとして、思わず「ご主人様...」と口にした。...