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240話

林隽は頷いて、沈知辞の膝に伏せた。

「だからあの時、お前にはMの素質が全くないって言ったんだ」沈知辞はゆっくりと言った。「少なくとも自分が俺のペットだという自覚があれば、あんなに衝動的な行動はしなかったはずだ。でもこれは、お前だけの問題じゃない。俺にも問題がある。今でも分からないんだ、なぜ俺はお前をきちんとしつけられなかったのか」

なぜまたこの話を持ち出すんだ?

林隽は内心焦りを感じ、怒りと慌てが混ざった感情に駆られた。彼は手を離して正座し、弁解した。「あの時、拒否されても、ペットだからって怒ったわけじゃないよ。知辞は彼氏でもあるじゃない。会いたかったから、来てほしかっただけ」

この言...