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20話

パシンと尻肉に響く音は、やはり鮮明に耳に届いた。林隽はその音が平手打ちと同じに聞こえ、耳元まで赤くなるのを感じた。

沈知辞はもう激しく彼を打ち据えることはせず、ただ一定のリズムで左右の臀部を平手で打ち続けた。

この程よい痛みが林隽に快感をもたらしていたが、今この瞬間にそんな快楽を受け入れたくなかった。自分が射精を抑えきれなくなりそうだと感じていたからだ。

下半身全体が苦しかった。後ろは叩かれ、前はあまりにも昂ぶっているのに、解放できない。

彼は呻き続け、痛いのか気持ちいいのか自分でもわからなくなっていた。

ついに、沈知辞の手が一瞬止まり、突然掌を真っ直ぐに伸ばして、左右から平手打ちを始めた。

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