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163話

林隽は実のところ全く話したくなかった。質問を聞いて、やっと「分かった」と言葉を絞り出した。

彼の声はかすれて低く、先ほど必死に叫んだ結果だった。沈知辞はため息をつき、タオルを彼の臀部に当てた。

林隽は今でも自分のお尻がどんな状態になっているのか分からないし、知りたくもなかった。ただ、水で冷やせるし、押しても大丈夫だと分かって安心した。皮が破れていない。

「本当にごまかしてないの?」沈知辞は軽く揉みながら言った。「これからも私に対して小細工するの?」

「もうしない」こう答える以外に何が言えるだろう?

沈知辞はタオルを取り、赤く腫れ上がったお尻を見た。しかし実際にはそれほど惨めな光景ではなかった。...