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10話

彼はまた手で隠そうとした。少し動いただけで、沈知辞の声が聞こえた。「手はお腹より上に置いて、余計な動きはしないで。さもないと残りの時間、縛ることになるわよ」

彼は自分の意図を見透かされていた。

林隽はついに諦めて、目を閉じながら言った。「恥ずかしいんだ。この姿勢、本当に屈辱的で…」

沈知辞の手がさらに下へと滑り、林隽は自分の足がもう床に着きそうな感覚に襲われた。

彼女の手は今や彼の太ももに触れていた。そこの肌は柔らかく、軽く握られると、何とも言えないしびれるような感覚が走った。

「さっきは嘘をついたのね」沈知辞は結論づけた。「それはいけないわ。後でこれに対する罰を与えることになるわ」...