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950話

この庭だけでも他の家よりずっと広いのに、大きな鉄の門まであって、自家用車が出入りできるようになっている。

玄関のドアをノックすると、小さな扉が開いた。

出てきたのはなんと張小鳳、張大龍の妹だった。

彼女はここ数年、県の中心地で学校に通っていて、休暇の時だけ帰ってくる。

昨日も一緒にお酒を飲んだばかりで、彼女は私に優しく、少なくとも一度も「盲人」なんて呼んだことがない。

今日の彼女は白いワンピース姿で、艶やかな黒い太い三つ編みを二本結い、甘い笑顔を浮かべて、まるで隣の家の妹のようだった。

村長の娘として生まれ、小さい頃から苦労知らずで育ったせいか、肌は村の他の女性たちのように黒くなく、張小美とほ...