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878話

しかし、校長は私の言葉を聞くと、軽く首を振って言った。「学校はそのくらいの給料は問題ないよ。君のところから差し引く必要はない」

校長がそう言ったので、私もそれ以上は何も言えなかった。

「そうだ、陸君、用事がなければ帰っていいよ」と校長が言った。

本来なら私はそのまま立ち去るべきだったが、この時、私は突然足を止め、すでに俯いている校長を見つめて口を開いた。「校長、ちょっと聞いてもいいですか?」

「小強のことかい?」校長は顔を上げることなく言った。

「はい、さっき外で校長の声が聞こえたんです。小強と連絡が取れたんですか?」私は頷きながら尋ねた。

「連絡が取れたところで、彼はまだ戻ってく...