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838話

趙東は笑いながら頷いた。

こうなったからには、と私は口を開いた。「それでは、もう趙さんのお邪魔はしませんよ。明日また来ます!」

そう言うと、私は校長と共に踵を返した。趙さんは玄関先まで私たちを見送ってくれた。

道中、思わず小さなため息が漏れた。

小張が言った。「趙先生、神龍を加えられないことをまだ気にしているんですね」

私は否定せず、諦めたように言った。「仕方ないさ。加えられないものは加えられないよ」

「それは本当に残念ですね。加えられれば、病院の規模がさらに大きくなるのに」と小張が感慨深げに言った。

私は黙って頷くだけで、視線を外に向けた。ちょうど車は大きな橋の上を走っていた。

澄み渡る青空...