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789話

しかし、今見せられた実力から判断すると、陳社長は決して普通の人物ではないでしょう。

そう言いながら、学長はあるオフィスビルの前に車を停めた。

「趙先生、ここが設計院です。私と一緒に中へ入りましょう」と学長が言った。

私は頷いて、彼と共にこの高層ビルの13階へ上がった。エレベーターのドアが開くと、スーツを着た若い男性がドアの前に立っていて、笑顔で「張社長と趙院長でいらっしゃいますか?」と尋ねた。

私が少し驚いていると、小張が頷いて「そうです」と答えた。

学長の返事を聞いた若い男性は喜色を浮かべ、急いで「では、お二人はこちらへどうぞ。趙さんがお待ちしております」と言った。

「分かりました」と小張は...