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786話

「このブルーローズ、不思議なものね。一口飲んだ時は普通の飲み物のように感じるだけなのに、しばらくすると異常なほど心地よくなって、飲み足りなくなるの」

私は自制心があるほうだ。飲み物は控えめにしておくべきだろう。ほとんど飲み終わったところで、私は店員を呼んで会計をお願いした。驚いたことに、ブルーローズ一杯が三百元以上もするとは。

私と張先生で四杯飲んだから、千二百元になる。思わずため息が出た。本当に高いな。

とはいえ、この程度の金額なら気にすることもない。すぐに陳天明のカードを取り出して支払いを済ませた。

支払いを終えると、私たちはバーを出て、あちこち歩き回った。

道にはまだ多くの人が...