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757話

陸さんの行動に、私は本当に感動した。ずっと陸さんのことを友達だと思ってきたが、学校の門でよく会うだけの間柄だったのに、まさか陸さんが私を本当に兄弟のように思ってくれていたとは。

私は苦笑いしながら口を開いた。「陸さん、ありがとう。あなたがいなかったら、どうしたらいいか分からなかった」

「何を遠慮してるんだ。俺たちは兄弟だろ。こんな年になって、友達や兄弟を持つのは簡単じゃない。お前が俺を友達と思うなら、俺はお前を兄弟と思うのは当然だ」陸さんは屈託なく笑いながら言った。

私は微笑み、感動して陸さんを見つめた。

夜になって、陸さんの同僚は用事があって帰ってしまい、保安室には陸さんだけになった...