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746話

私が学校の門に着くと、老陸(ろうりく)が警備室の前に座り、行き交う可愛い女子学生たちを見つめていた。

この老陸も私と同じく、若い頃はなかなかの腕利きだったのだが、後に誰かに陥れられて、今のような状態になってしまった。

我々は似たような境遇で、趣味も同じだから、とても話が合うのだ。

小強(シャオチアン)がくるまでまだしばらくかかりそうだと思い、私は老陸の前に歩み寄り、にこやかに言った。「老陸、何してるんだい?」

「おや、老季か、こんなに早く起きてたのか」老陸は私を見て驚いた様子で言った。

私は照れ笑いをして言った。「最近は歳のせいか、ちょっと寝ればすぐ目が覚めるんだよ。女子学生でも見てたのか?」...