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629話

張先生を見送った後、私は安心して仕事に取り掛かった。ここ数日、学生から湯が十分に熱くならないという苦情が学校に寄せられていて、それには少し驚いた。どうやらここ最近、気が散って仕事に集中できておらず、火加減の調節が少しおかしくなっていたようだ。

火を適切に調整した後、食堂で食事を済ませ、夜までずっと働き続けた。本当なら顧文文を呼んで思い切り楽しみたかったところだ。昼間、張先生のあの魅惑的な姿を見て、その場で張先生と一線を越えたいという衝動に駆られ、ずっと興奮状態が続いていた。

だが思いがけないことに、顧文文は今夜友達と買い物に行くと言い、さらに張先生も夜になっても私に話しかけてこなかった。

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