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582話

しかし急いでいたので、長居はできなかった。もう一度ちらりと見てから、私は風呂場から走り出た。

外に出ると、荒い息を吐きながらドアの前に座り込み、自分の軽率さを後悔した。幸い顧文文は純粋な子だった。そうでなければ、どんな女の子も私を許してくれないだろう。

不安な気持ちでそこに座り、顧文文が出てくるのを待ちながら、お礼を言おうと思った。

約二分後、顧文文が慌てて出てきた。目には涙が浮かんでいる。彼女を見るなり、私はすぐに立ち上がって謝ろうとした。

しかし顧文文は悔しそうな顔で、私を見るなり一目散に逃げ出してしまった。

私はため息をついたが、自分が無事だったことを思うと、すぐに心が躍り始め...