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57話

陸遠が劉雪に手を出さないのは、倫理道徳の縛りがあるからだ。しかしその関係性を取り除き、原始的な欲望だけが残れば、実は陸遠は劉雪を強く求めていた。若くて美しい妻がいるにもかかわらず、手に入らないものこそが最も魅力的に映る。男というのは、目の前の器の中のものを食べながら、鍋の中を覗き込むものだ。陸遠もそうであり、老陸もまたそうなのだ。

劉雪は陸遠に慰められるとかえって激しく泣き出し、陸遠に抱きついて彼の肩で泣いた。

陸遠は肩が涙で濡れるのを感じながら、さらに刺激的なことに、劉雪の胸が自分の体に密着していることに気づいた。その丸みを帯びた柔らかく豊満なものが、自分の胸元で上下している。

「おば...