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139話

兄貴が手を伸ばし、蘇晴の胸の豊かな膨らみを掴んだ瞬間、電流のような感覚が体中を駆け巡った。

こんなに滑らかな肌に触れたのは初めてだった。さらにその曲線美に富んだ体つきを見れば、まさに魂を奪われるような思いだった。

兄貴は周悦の唇に口づけしようとしたが、彼女は嫌がって頭を振り続け、唇を奪われまいと必死だった。兄貴はたちまち怒りを爆発させた。

「この生意気な女め、ここで純粋ぶるんじゃねえ。さっきはあいつらに触られて喜んでたじゃねえか。俺は全部見てたし、聞いてたんだぞ!」

それでも周悦が唇を許そうとしないので、兄貴は平手打ちを見舞った。一発の平手が入り、元は白くて柔らかな頬に赤い手形がいくつも残...