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1220話

「もう大丈夫だよ。彼女には説明したから、きっと気にしてないと思う」

「金水お兄さん、本当に心から謝りたいの。彼女に電話させてくれない?そうしないと私の気が済まないわ。電話させてくれないってことは、まだ私のこと怒ってるってことよね?」

林暁娟は私の腕をゆさゆさと揺らし始め、甘えた様子を見せた。

彼女が何を企んでいるのか見てみたいと思い、ポケットから携帯を取り出し、音声で解除してから彼女に渡した。「じゃあ、かけてみなよ」

「へぇ、いい携帯持ってるのね。音声ロック解除までできるなんて」

「これは視覚障害者専用のスマホでね。すべての機能が音声で操作できるんだ。義姉さんが贈ってくれたものだよ」...