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1079話

山の裏にある小さな林の中に、汪家の先祖代々の墓がある。

一番外側に、新しく盛り上がった墓と、真新しい墓石が立っているのが見えた。

父が香と蝋燭に火をつけ、私を近くに引き寄せると、線香を一本手渡した。「お供えしなさい」

父は私の手を掴み、その線香を小さな香炉に差し込んだ。

「金水、お前のお兄さんがいなければ、お前は嫁さんをもらえなかったんだぞ。同じ世代の者が頭を下げるのは本来ならばいかんが、お兄さんのお前への恩はそれほど重いんだ。一度くらい頭を下げてやりなさい」

私はすぐに跪き、悲痛な声で「兄さん」と呼びかけ、「ドンドンドン」と三回丁寧に頭を下げた。

兄さん、ごめんなさい、義姉さんを覗き見るべき...