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65話

「──もちろん、君のためだよ」

「僕のため?……っ!──」

葉少東は陸厳がさらに質問して話題をそらす機会を与えず、頭を下げて強引に陸厳の冷たい薄い唇を塞いだ。彼は荒々しく舌先を絡ませ、自分に応えるよう促した。長く激しいキスの後、葉少東は陸厳の噛んで紅く腫れた下唇を色っぽく噛みながら、自分のベルトを外しつつ、薄い唇に吸い付いたまま不明瞭に言った。「質問が多すぎるよ、ベイビー。今はちょっと休んで、質問なしでも満足できることをしようか、ね?」

事実、その「質問なしの」行為は、過程において満足を得たのは葉少東だけだった……

本来なら陸厳はこの数年間ずっと運動やフィットネスを続けていて、体力は決して...