奪い取る愛

22話

「葉少東は眉を少し顰め、頭を傾げた。その清秀な顔から荒々しく邪な表情が消え、より一層の風情ある秀麗さと上品な優雅さを醸し出していた。「見逃してほしい？私についてくれば、名声も権力も地位も金も、すべての享楽を容易に手に入れることができる。こんなチャンス、どれだけの人が求めても得られないものだ──陸俨、私のそばにいることのどこが悪い？」

陸俨は食卓の皿や鉢をすべて床に叩きつけたい衝動を抑えながら、真っ黒な瞳を冷たく光らせ、葉少東を冷笑して見つめた。「もし私たちの間に三年前のあの夜がなかったなら、今でも辛抱強く『何が悪いのか』を説明できただろう。だが今は、かつて私を強姦した男と、なぜ彼のそばにいた...