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17話

男は荒い息を吐きながら、その魅惑的な場所から視線を無理やり引き剥がし、自分の服を整えると、先ほど床に投げ捨てた上着を探しに戻った。彼は服を手に取り陸俨をしっかりと包み込み、その動作の間に若い男の体から漂う自分の匂いを嗅ぎ、下半身がまた反応し始めるのを感じた。思わず身を屈めて陸俨の耳に噛みつき、軽く時に強く、噛んだり吸ったりした。

陸俨はその間ずっと茫然と車の天井を見つめたまま、何の反応も示さなかった。

葉少東は彼がようやく折れたのだと思った。一度の交わりを終え、先ほどKTVで逆らわれた怒りもかなり収まり、もうここでこれ以上彼を責めるつもりはなかった。そこで夢中になって彼にしばらくキスをし、...