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978話

二人は部屋を出て行き、楊梅は張偉強のベッドの前に腰掛け、その痩せこけた手を握りしめた。涙がぽろぽろと頬を伝い落ちる。彼女は張偉強を見つめながら、声を詰まらせて言った。「偉強、あなたのしたことは憎んでいるけど、あなたへの愛は少しも変わっていないの。お願いだから、明日、病院に行きましょう。ちゃんと治療を受けて、回復できるように頑張りましょう、いい?」

張偉強は楊梅を見つめ、かすれた声で言った。「梅梅、君がまだ僕を愛してくれるなんて、本当に嬉しい。本当に。君のために、君のその愛のために、僕は治療を受ける覚悟ができたよ」

「強強」楊梅は張偉強を抱きしめ、声を上げて泣き崩れた。

その夜、明らかに気...