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87話

劉名揚は頭を振った。いいや、人は変わるものだ。幼い頃から一緒に育った親友との友情は、やはり捨てがたい。張偉強が度を越したことをしていないなら、これからも親友でいられる。

そう考えているうちに、車は裴佳媛のところに到着した。

劉名揚は鶏の唐揚げを手に家に戻ると、案の定、青青はまだ寝ていなかった。彼女はテレビの前に座り、あくびを連発しながら、小さな体をふらふらと揺らしていた。

劉名揚は胸が痛み、急いで近寄って青青を抱きしめ、手に持っていた袋を彼女に渡した。「青青、唐揚げ持って帰ってきたよ」

青青は嬉しそうに唐揚げを受け取り、口に運ぼうとしたが、裴佳媛がすぐに制止した。「青青、それを下に置き...