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658話

程萌萌は二枚のキングを持っていたが、爆弾を出す勇気がなく、パスするしかなかった。

彼女はもう降参する覚悟ができていた。裴佳媛は一枚のカードを持ち、得意げに出そうとしたその時、刘名扬が声を張り上げた。「俺も爆弾だ」

程萌萌と裴佳媛は二人とも呆然として刘名扬を見つめた。

刘名扬はおどおどしながら言った。「せっかく爆弾が揃ったのに、使わないのは天に申し訳ない」

そう言って、刘名扬は3の札を出そうとした。

この一枚が出れば、裴佳媛は確実に負ける。彼の手には三枚の3があり、程萌萌はすでに一枚の3を出していた。裴佳媛の残りの一枚は、絶対に3ではないはずだ。

裴佳媛は刘名扬を睨みつけたが、何も言わなかった。...