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583話

「私は南郊駅にいるの。もし良かったら、来てくれない?」楊梅はついに我慢できずに、声を詰まらせて泣き始めた。

「楊梅、そこで待っていて。すぐに行くから」劉名揚は楊梅の様子がおかしいと感じた。彼は何も言わずに立ち上がり、裴佳媛を見て言った。「姉さん、楊梅に何かあったみたいだ。様子を見てくる。もう遅いから、休んでいいよ」

裴佳媛はうなずき、手を伸ばして青青を揺さぶって起こした。そして青青の手を引いて、エレベーターの方へ歩いていった。

「名揚、俺も一緒に行くよ」劉大偉が声をかけ、劉名揚について車に乗り込み、南郊駅へと急いだ。

劉名揚は時計を見た。午前三時。

こんな遅い時間に、楊梅が南郊駅に行く...