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50話

劉名揚はベッドに上がり、布団をめくろうとしたが、裴佳媛は布団をしっかりと掴んで、めくらせまいとした。

劉名揚は裴佳媛の隣に横たわり、布団越しに彼女を抱きしめながら、切々と語りかけた。「姉さん、僕は本当に君を愛してる。一緒にいたいんだ。君の体を求めているわけじゃない。そんなことをしたら、自分が畜生以下だと思う。僕が欲しいのは君の心だよ、君のすべてなんだ」

「ぷっ、どんな高尚な理由かと思ったら、もっと欲張りじゃない」裴佳媛は鼻を鳴らした。

「欲張りじゃないよ。僕はすでに自分の心をすべて君にあげたから、真心で君の真心と交換したいだけなんだ!」劉名揚は真摯に言った。

裴佳媛の体が一瞬こわばり、...