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420話

「あぁ、名扬、あんた本当に龐翠翠の話を録音したのか?」張偉強は劉名扬を見つめながら尋ねた。

劉名扬は防水袋に入れたスマホを張偉強に向かって軽く振りながら、笑みを浮かべて言った。「これさ、安心してくれよ。今夜からは、ぐっすり眠れるってわけだ!」

「寝るもんか、今夜はこんな大収穫なんだから、徹夜で飲んで祝うに決まってるだろ」張偉強は笑いながら言った。

「いいよ、君に付き合うよ」劉名扬は笑顔で承諾した。

……

翌日の午前中、劉名扬と裴佳媛はまた慧園ビルを訪れた。

斜視の男は昨日胡立に平手打ちされたせいか、随分と大人しくなっており、もう二人を止める勇気はなかった。劉名扬は斜視の男を皮肉っぽ...