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407話

劉名揚は急いで立ち上がり、キッチンへ向かった。皿を受け取ろうと手を伸ばした瞬間、程萌萌の指から血が流れているのが目に入った。

彼は考える間もなく、すぐに程萌萌の手を掴み、焦りを隠せない声で言った。「萌萌、手から血が出てるじゃないか。どうして言わなかったんだ」

「大丈夫よ、すぐ止まるから」程萌萌は必死に手を引っ込めようとしたが、どうしても刘名揚の手から抜け出せなかった。

「動かないで。血が出てるのに、強がらないでよ」刘名揚はリビングへ駆け寄り、救急箱を見つけると急いで戻ってきた。程萌萌の手を引き寄せながら眉をひそめて言った。「こんなに深く切っちゃって」

彼はまずヨードチンキで消毒し、抗炎...