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32話

彼は朦朧とした意識の中で手を伸ばすと、何かが滑らかに触れた。

劉名揚はハッと目を覚ました。目を開けて見ると、思わず眼球が飛び出しそうになった。

裴佳媛が横向きで自分に体を向け、片腕が自分の肩に回されている。女性の誇りとも言える柔らかな膨らみが、自分の体にぴったりと押し付けられていた。

裴佳媛の可愛らしい顔が自分の顔のすぐ近くにあり、彼女の鼻から吐き出される熱い吐息が自分の顔に直接かかってくる。その香りが、たまらなく良い匂いだった。

さらに致命的なことに、裴佳媛の長い脚が一本、直接自分の腰の上に乗せられていた。その柔らかな感触に、彼は全身がビリビリとしびれるのを感じた。

この絶世の美女を見つめて...