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2493話

「ちょっと……」男は躊躇した後、結局ドアを開けた。

彼も分かっていた。甘秋心は金海波の彼女だ。もし彼女が中で何か起きたら、後で金海波に責められることになる。そうなれば自分が悲惨な目に遭うだろう。

ドアを開ける時、彼は全く気負いなどなかった。女二人なんて、彼の目には何の脅威にもならなかった。

男が部屋に入ると、甘秋心はすぐにドアを閉め、彼に抱きついた。その手は男の服の中へと滑り込んでいく。

「暑い、死にそう……」と彼女は息も絶え絶えに言った。

数時間前、金海波が部屋に媚薬を撒いていたのを彼ははっきり見ていた。今の甘秋心の状態は、明らかにその媚薬の反応だった。

しかし彼は心の中で分かって...