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2127話

「ここまで話して」裴佳媛の目がたちまち赤く潤んだ。

劉名揚は手を伸ばして裴佳媛を抱き寄せ、嗄れた声で言った。「姉さん、覚えておくよ」

「毎日電話してね」

「うん、忘れないよ」

「あと、渡した薬、絶対に毎日飲むのよ。大災害の後には必ず疫病が流行るから、感染予防をしっかりして!」

「うん、うん」

「それから、リュックに好物を入れておいたわ。あっちの食事があなたの口に合わないといけないから。あんな厳しい状況で栄養が足りなくなったら体が持たないわ」

「あ、それと、あっちは夜になると寒いから、リュックに服も入れておいたわ。夜になったら着るのを忘れないでね」

「姉さん、わかったよ」劉名揚の...