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1934話

「お兄ちゃん、本当にあなたが行ってしまうのが辛いわ」小蓮はその男を見つめながら、目を赤くして掠れた声で言った。

「僕だって辛いよ!」男はそう言いながら、小蓮に覆いかぶさっていった。

……

男が限りない快楽に浸っているちょうどその時、数人の男たちがナイトクラブに駆け込んできた。

先頭に立っていたのは董成だった。

このナイトクラブは地理的に辺鄙な場所にあり、人目を引かず、しかも美女が多いことから三教九流の人間が集まる場所となっていた。

だから董成が真っ先に思いついたのがこの場所だった。彼は数人の部下を連れて、すぐさまここへやって来たのだ。

彼らが入口に到着すると、二人の女の子が董成を見て、...