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1863話

「あ、送って行くよ」金海潮は慌てて立ち上がり、程萌萌に続いて外へ向かった。

玄関に着くと、程萌萌は金海潮を見て言った。「海潮、もう帰って。見送りはいいから、一人で帰れるわ」

程萌萌はそう言いながら、車へ向かって歩き出した。

「送らせてよ。もしまた悪い奴らに会ったらどうするんだ?」金海潮はようやく理由を思いついた。

程萌萌はその場に立ち尽くした。

そのとき金海潮が追いついて、程萌萌を見つめながら言った。「萌萌、家まで送ったらすぐ帰るから、いいだろう?」

程萌萌は少し躊躇ったが、最終的に頷いた。

金海潮は嬉しそうに車の側まで駆け寄り、程萌萌がリモコンでロックを解除するのを見ると、急い...