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1590話

劉名揚は苦労して手に持った手榴弾を持ち上げ、後ろにいる張偉強を見つめながら言った。「これのことか?」

「そう、これがなかったら、今日は終わりだったぜ」劉大偉は頷きながら言った。

劉名揚は微かに笑うと、ポケットからタバコを取り出し、その手榴弾の安全レバーを押した。すると炎が立ち上がり、劉名揚はタバコに火をつけ、ゆったりと一服した。三人は唖然としていた。

皆の命を救ったその手榴弾は、実はライターだったのだ。

「ここでは土地勘もないし、どこで本物の手榴弾を手に入れろっていうんだ?手榴弾型のライターでごまかすしかなかったんだよ」劉名揚は苦笑いしながら言った。

「劉名揚、あなた本当に賢いわ!」...