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1553話

「いいえ、お兄さん、これは当然のことです」劉名揚は急いで男性の手を止めに行った。

「彼は王大中って言うんだ。大中兄さんって呼んでくれていいよ」王の奥さんが傍らで笑いながら言った。「さあ、食事を始めましょう。このままじゃ冷めてしまうわ」

それで皆はようやく食卓に着いた。

劉名揚はトウモロコシのお粥を王大中に渡しながら、何気なく尋ねた。「大中兄さん、以前はどんなお仕事をしていたんですか?」

「家で嫁さんと一緒に畑仕事をしているんだが、主に狩りをやってるんだ」王大中はお粥を受け取ってから答えた。

「猟師なんですか?じゃあ、大中兄さん、山の野狼はよく降りてきて人を襲ったりするんですか?」劉名...