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1319話

程母の話を聞くと、その目は一瞬で輝き始めた。「いいわ、あなた。その案はとても素晴らしいわ。二人で出かけて、ちょうど感情を育むいい機会になるわね。今すぐ程萌萌に話してくるわ」

肖純は急いで程母を引き止め、笑みを浮かべながら言った。「いいえ、僕から萌萌に話します」

そう言うと、肖純は程萌萌の部屋のドアへと向かい、ノブを回して中に入った。

程萌萌は依然として頭から布団を被り、じっと動かずに横たわっていた。

肖純は程萌萌のそばに寄り、優しく語りかけた。「萌萌、乗り越えられない壁なんてないよ。時間が全てを癒してくれる」

それでも程萌萌は横たわったまま、微動だにしなかった。

肖純は布団に浮かび...