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11話

劉名揚は少し考えた。風呂に入るだけなら、工事現場には風呂の設備もないし、自分はもう一ヶ月も入浴していない。これはタクシー代の代わりと思えばいいだろう。

劉名揚は浴室へ向かい、そのまま自分の作業着を脱いだ。衣類掛けにかけようとした瞬間、そこに赤い何かが掛かっているのを目にした!!

劉名揚は「ごくり」と唾を飲み込んだ。

工事現場では食事を作るおばさんの下着を見かけることはあったが、それは黄ばんだシミがついていて、遠くからでもあの生臭い匂いがした。

こんなに清潔で、こんなに綺麗な下着を見たことがなかった。

劉名揚は外を確認してから、歯を食いしばり、震える手でその下着を手に取った。

それは...