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1052話

二人は青青を連れて、また財富石と幸運石の前で写真を撮った後、手を繋ぎ、寄り添いながらビーチに腰を下ろし、青青が砂浜で遊ぶ姿を見つめていた。そうして夕陽がゆっくりと西に沈んでいくのを眺めていた。

遠くには白髪の老夫婦が数組、手を取り合いながら夕日に向かって歩いていく。

その老人たちを見ていると、裴佳媛は突然泣き出した。

「夢遠、あの人たちってすごく幸せそうね」

劉名揚は裴佳媛をしっかりと抱き寄せ、深い愛情を込めて言った。「姉さん、僕たちも年を取ったら、ここで一緒に手を繋いでいいですか?」

裴佳媛は劉名揚をきつく抱きしめ、涙ぐみながら頷いた。

夜の帳が降りる頃、ようやくホテルに戻った。

食事を...