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980話

彼女は視線を下に向け、私の股間を見た。私も思わず視線を落とすと、そこにある狂った奴は、すでにテントを張るように大きく膨らんでいた。浴槽の向かいには大きな鏡があり、彼女は一目見るだけで、鏡に映る私の身体の変化がわかるはずだ。

なるほど、彼女が何の前触れもなく足の力が抜けて、あやうく転びそうになったのはそのせいか。

「ふふ、欲しくなったのかな?」

やっとこの小娘の頭の中で何を考えているのか理解できた!

「もう、お兄ちゃんったら意地悪〜。人をこんな風にしちゃダメだよぉ。さっき何か聞こうとしてたよね?」

黛々は恥ずかしそうに私を何度か小さく殴り、それから無理やり話題を変え、先ほど私が何を言お...